江戸時代の後期には、大晦日ではなく節分に食べるそばを年越しそばと呼んでいました。
立春の前日の節分は大寒の最終日、つまり冬から春への節目です。
出雲地方でも、古くから立春を新年ととらえ、その前日である節分に年越しそばを食べる習慣がありました。
現在でもその風習が残っている地域があります。
最近ではコンビニ等の広報により、節分に恵方巻きの寿司を食べる風習が流行っています。そば業界も「節分そば」の由来をもっと説明すればたくさんの人が食べてくれると思います。しかし、年に二回もいわゆる年越しそばとして宣伝することには抵抗があるのでしょうか。
そばを食べる特別な日は地域により異なるのですが、年に何回もあります。
1月(睦月) 元旦そば
2月(如月) 節分そば、八日そば
3月(弥生) 雛そば
5月(皐月) 端午そば
7月(文月) 土用そば
9月(長月) 神のお立ちそば
10月(神在月) 夷講そば
11月(霜月) 冬至そば
12月(師走) 年越しそば、煤払いそば、討ち入りそば、八日そば、勘定そば
もちろん、これに関係なくそば好きは年中そばを食べています。
PR